精神科デイケア「オアシス」の取り組み

 

行動記録表 ~自分の行動パターンを知る方法~

行動記録表とは?

行動記録表とは1週間の簡単な日記のようなもので、デイケア オアシス独自のものです。
なんでかわからないけど調子が悪く(良く)なる。 
調子が悪い(良い)せいで、生活が振り回されてつらくなる。
みなさんは普段の生活の中で、こんなことありませんか?
調子の変化の理由がわかったり、対策がわかったりすると、ちょっとホッとするし便利ですよね。
こういう時、デイケアオアシスでは[行動記録表]を使って自分の調子がどうやって変わっていくかを明らかにしていきます。
デイケアオアシスでは、行動記録表を活用したプログラムを行っています。
 

印刷できる環境がある方は、こちらからダウンロードが可能です。
 
行動記録表  
再発サインとパターン
 
(ポップアップブロックで表示ができない場合は、ポップアップブロックを一時的に解除または、右クリックから対象をファイルに保存してから印刷するようお願い致します)

行動記録表のつけ方

まずは自分の1週間を記録します。
やり方が決まっているので、日記をつけるのが苦手な人も取り組みやすくなっています。
 
いつ起きて、いつ寝たか、いつ薬を飲んだか、自分が今日一日どこでどんな行動をして、一日の終わりの調子がどうだったかを1週間記録します。 
つけるポイントは、「だいたい、てきとーに」です。
 
1週間つけ終わったら、行動記録表を振り返ります。
慣れない内は、専門家と一緒に振り返ることをおすすめします。
振り返りでは、調子を変えやすい3つの変化にしるしをつけます。
そのしるしがある時の調子はどうか、 調子が変化した時にそのしるしがどうなっているかなどを見直します。 
ついでに次の1週間、気に留めておくことよいことも書いておきます。 
振り返りのポイントは「振り返ることを忘れない」です。
 
ただこれだけです。
 
これをやることで、ほとんどの場合、どんな時に調子が良く(悪く)なっているのか、どんなペースが調子を整えやすいかなどを知ることができます。 
これらがわからなくても、どんな生活をしているのかを客観的に振り返ることができます。
 
自分のパターンがわかれば、悪化させない対処も、回復させる工夫も立ちやすくなります。

印刷できる環境がある方は、こちらからダウンロードが可能です。
 
行動記録表(記入例)
 
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行動記録表をつける工夫

行動記録表にチャレンジする時
「日記が苦手だから記録なんてムリ~!」
こんな声、良く聞きますけれども、大丈夫です。
行動記録表をつけるのはとっても簡単です。
最初の1週間はちょっと面倒かもしれないけれども慣れてしまえば、すらすら書けます。
 
書く内容は、以下の3つだけです。
・起床・就寝・服薬の [時間]
・午前・午後・夜に [どこで何をしたか]
・気分・体調・症状が [良い・普通・いまいち]のどれか
書くポイントは、以下の4つです。
・大体、適当に書く
・きまった場所にペンと一緒に置いておく
・きまったタイミングで書く(夜寝る前をお勧めします)
・思い出せないところは放っておく
困った時は見本を見るだけでなく、スタッフやメンバーなど聞ける相手がいると心強いですね。
 
 

行動記録表を振り返るポイント

1週間分の行動記録表が書きあがったら、次に振り返りを行います。
この振り返りはとても大切です。
 
お気に入りの色の色鉛筆(マーカー)を用意します。
そして、ストレスになりやすい出来事の内、基本の3点に当てはまるものに丸をつけます。
 
基本の3点とは
・生活リズムの変化
(いつもと寝起きやお薬の時間が違う時、お薬の飲み飛ばしの時)
・慣れないこと・新しいこと
(最近始めた活動、1か月に1回ぐらいしかやらない活動)
・頑張り続けていること
(やると決めていて、たいてい何があってもやり続けている活動)
良し悪しの評価ではないので、当てはまるものにはとにかく丸をつけます。
 
次に、1日の合計点と、丸をつけた項目の関係を見つけます。
 
例えば
・点数が高い日には丸の数がどうなっているか
・丸が多い日には点数はどうなるか
さらに、点数の移り変わりをみます。
 
例えば
・高かった点数が元に戻るのには何日かかるか
最後に、振り返ってみて気づいたこと、思った事を [今週の振り返り] に記入します。
また、次の1週間を過ごす間、頭に置いておいたほうが良いことがあったら
次の週の行動記録表の [今週の留意点] に記入します。
 
ここには
・22時までに寝たほうが調子が良いようだ といった気づきでもいいし
・1日1つは寝る以外の活動をする といった、具体的な目標でもよいです
振り返りにはコツもいりますし、一人でやるとめんどくさくなる場合が多いです。
デイケアオアシスでは、行動記録表はプログラムの中で1週間に1回スタッフと一緒に振り返っています。

お薬と日常生活の学習会 

[お薬と日常生活についての学習会]についてご紹介します。
 
「お薬と日常生活についての学習会」では、学習会に参加しているメンバーとスタッフで、病気について学んだり、悩み事を相談し合ったりします。

まず、病気がどのように経過するのか、回復するために何に気をつければよいのか、お薬の効果や副作用はどのようなものがあるかなどについてスライドやプリントを見ながら学びます。
 

 

そのあと、みんなで日常生活で困っていることについて相談し合います。
相談の内容は何でもOKです。
体調のこと、家でのこと、薬のこと、主治医との相談の仕方など、それぞれが困っていることについて話し合います。
 

 

一人で悩んでいたことを、みんなに言ってみると、案外みんなから新しい解決のアイディアが出てきたりします。
 

 

「学習会」と言うと、ちょっと難しそうに感じますが、参加している人に感想を聞くと、「解決策がみつかった」「病気のことがわかって安心した」「参加してよかった」などの意見が聞かれます。 

病気と向き合うのはとても勇気のいることですが、病気とうまく付き合うには、抱えている病気や、処方されているお薬について、自分自身がまず知ることが大切になります。
そうすることで、困った時に対処もしやすくなりますし、より生活しやすくなります。